食事と運動をバランスよく管理するのは簡単なことではありません。いっそ食事の量を減らしてしまえば、丸くおさまると思ってしまうこともあるかもしれません。 でもそれは一見よいアイデアのようでいて、食事を抜いて得られるメリットはごくわずか。結果的には危険なことなのです。
食べ過ぎにつながる
食事の量を減らしてカロリーを抑えれば、理論上は体重が減っていくはずですが、現実には、食事を抜いた後は食べ過ぎてしまう傾向があります。急激に強い空腹感を感じるため、ついいつもより食べ過ぎてしまうのです。
体重を減らしたい時は、食事を抜くのではなく、一回に食べる量を抑えたり、低カロリーな食事をとるようにして、空腹を埋めるための反動を和らげてあげましょう。
血糖値をコントロールできなくなる
糖質(炭水化物)は私たちの体のエネルギーとなる大切な成分であり、この糖が血液中にどのくらい含まれているかは私たちの健康にとって重要な点です。もし食事を抜いて糖質を取らなかった場合、血糖値は一時的に下がるのですが、次に何か食べた時に急上昇してしまいます。
この血糖値の急上昇は、持病を抱える人にとっては危険で、特に糖尿病には良くありません。食事は規則的にとるようにし、自身の健康をリスクに晒さないようにしましょう。
情緒が安定しなくなる
血糖は私たちの情緒に深く関係していると言われています。お腹が空いてイライラしたり、落ち着かない感じがしたり、集中できなくなるのは血糖が影響しています。そのため、食事制限をして血糖が不足してくると、疲れを感じやすくなり、情緒のバランスも崩れてくるのです。
空腹でイライラしてきたと感じた時は、気持ちを落ち着けるために、ナッツやプロテインバー、卵などのタンパク質を含むものを食べてみてください。
体力を無駄に消耗するようになる
食事制限をする上で一番気をつけなければいけないことは、体が必要とする栄養素を奪わないことです。それぞれの栄養素は私たちのエネルギー源であり、不足すると不調が生じてきます。
疲れやすくなったり、集中力がなくなったり、なんとなく活力がないといった症状は十分は食事をしていない場合に起こります。疲れている時は、一回の食事量を減らし、小分けにして食べるようにしてください。3食しっかり食べるよりも、栄養価の高い食事を少量ずつ5〜6回に分けてとる方が効果的です。
意思の固い人ほど、食事を抜くことは、一見体重を減らすのに手取り早い方法のように思えますが、残念ながら、実はデメリットの多い方法なのです。
食事の量を減らせば摂取カロリーは抑えられるのですが、それは私たちが望む健康とは違った結果を生みます。食事を抜いて糖質をカットすれば、疲れやすくなり、次に糖質を摂取した時には血糖値が急上昇することになってしまいます。ぜひ、栄養バランスのとれた食事を心がけて、健康な体をつくりましょう。
- Mikkie Mills