こんにちは。永田舞美です。
アーユルヴェーダと聞くと、オイルマッサージを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。前回のオイルうがいでも登場した太白ごま油を使って、オイルマッサージをするのですが、実は、自宅でセルフマッサージをする方法があります。
全身マッサージができたらそれが一番ですが、今回は全身をケアしたのと同じような効果があると言われている「3点マッサージ」をご紹介します。
自分を癒し、守り、愛すること
アーユルヴェーダのオイルマッサージでは、ごま油を使用することが多いです。ごま油が持つ抗酸化作用がアンチエイジングに良く、肌や筋肉、骨を強くします。そして免疫力があがり、体力があがります。また、ごま油は、皮膚に塗ると血液まで経皮吸収されると言われているので、細胞の内側から潤し、血液の循環を良くさせ、神経を活性化させます。
まだまだオイルマッサージの素晴らしい効果はあるのですが、自分で行うオイルマッサージは、身体がデトックスされるだけではありません。自分の手で身体に触れ、温かいごま油でマッサージをすることで、自分の外側だけでなく内側にも意識が向き、「ていねいに自分を癒し、守り、愛する」ということに繋がるのです。
仕事や家事、育児に忙しく過ごしていると、身体も心も疲れ、気持ちに余裕がなかったり、自分自身を大切にできずに過ごしているかもしれません。そんな人にこそ、このオイルマッサージはおすすめです。疲労回復やリラックス効果があるのですが、実際にやってみると、「気持ちが良い」体験からやみつきになり、身体は納得し、心も穏やかに安定してきます。
そんな素晴らしいオイルマッサージは、デトックスに適している朝の時間にできるのが良いのですが、時間がない場合は、夜や休日に行ってみてください。
それでは、セルフケアで行いたい「耳・頭・足裏」の3点マッサージをご紹介します。
耳のマッサージ
耳は全身のエネルギーを司り、自律神経を支配する場所と言われています。鏡の前に立ったら、毎日行いたいマッサージです。
1.両耳の付け根を持ち、横へ引っ張る。
2.付け根を持ったまま、ゆっくりと円を描くように前へ動かす。前まで来たら、後ろへ回しおろす。
3.指でピースを作って、付け根を挟み、上下に動かす。
その指のまま首筋をなぞり、鎖骨を通り、脇の下まで流していく。
頭のマッサージ
頭にはツボと似たような”マルマ”と呼ばれる場所が多くあります。ほどよく刺激を与えると、頭皮がほぐれ、顔や脳の神経や筋肉がゆるみ、血流が良くなります。活力アップも期待できます。
1.眉間に小指を合わせ、指8本並べた頭頂にオイルをすり込む。
(”エネルギーポイント”と呼ばれるツボ)
2.指の腹で、こめかみ→側頭部→後頭部→首の付け根までジグザクさせていく。
足裏のマッサージ
「足の裏には全身が投影されている」と言われています。温泉などで様々な臓器の名前が書いてある足ツボを見たことがありませんか?時間がないときやお疲れ気味のときは、足裏にオイルを塗るだけでも効果があると言われています。
1.足裏にオイルを塗りなじませる。
2.親指で足裏の真ん中を刺激する。
3.握りこぶしで上下にほぐす。
4手の指を足の指に絡ませ、足首を回す。
5.手で足の指を持ち、各指の間をほぐす。
6.足の各指を一本ずつ持ち、付け根から爪先方法に向かって流すように引っ張る。
ご紹介した3点オイルマッサージは、ごま油を使用していますが、ごまアレルギーや体質的に合わない人は、ココナッツオイルがおすすめです。またごま油は身体を温める効果があるので、真夏の暑い日などは、身体を冷ます性質があるココナッツオイルを使うといいかと思います。ココナッツオイルの場合は加熱処理は必要ありません。
アーユルヴェーダでは、健康であり続けるために、『身体、心、魂のバランスを保つこと』が大切とされています。どれか一つだけが特別によくても、真の健康とは言えないのです。オイルマッサージで身体が整い、心も安定してくると、自分自身の内側から満たされ、生き生きと輝きを増していきます。最初から完璧にやる必要はありません。できるところから、自分のペースで取り入れてみてください。
次回は、食生活についてお話をしていきます。