内側から自分を輝かせる食生活とは

内側から自分を輝かせる食生活とは

みなさんの中には、健康的であるために、意識的に ”〇〇に良い” というものを食べたり、飲んだりしている人もいるかもしれません。そのせっかくの食事を生かすためにも、まずは、土台となる食べ方を見つめ直してみましょう。 /
アーユルヴェーダ講師・永田舞美



身体も心も満たすオイルマッサージ 読む 内側から自分を輝かせる食生活とは 1 分

みなさんの周りに、生き生きとしている人はいませんか?

顔色や肌つやがよく、仕事や遊びも楽しんでいて、優しくて落ち着いた雰囲気があり、その人がいるだけでその場が明るくなっていくような。そんな輝いている人を見て、羨ましいと思ったり、自分自身もそうなりたい、と思ったことがあるかもしれません。アーユルヴェーダでは、そのような人たちを「オージャスが溢れている」と言います。私たちの命そのものを輝かせる物質であり、誰もが持っていると考えられているのです。

ここからは、私たちを動かす生命エネルギー「オージャス」についてお話をしていきます。

自分の魅力を引き出すには

オージャスとは、その人自身の命を輝かす「生命エネルギー」です。増えれば増えるほど活力が生まれ免疫力が上がり、身体も心も健康的になっていきます。女性ならば美しくなり、男性ならばかっこよくなる。心は安定して穏やかになり、多少のことではへこたれなくなります。その人自身が磨かれていき、人間関係もよくなり、自分の魅力が溢れてくるのです。

魔法のように聞こえるかもしれませんが、アーユルヴェーダのドクターは脈診でその人がどのくらいのオージャスを持っているかを測ることができると言われています。

そんなオージャスは、行動習慣によって誰もが増やすことができます。日常生活の中で食事は欠かせないですね!その食事で増やしていくことができるので、ぜひこれから紹介する、オージャスを増やしていく食生活を意識してみてください。


大前提!毒素を溜めない食べ方

アーユルヴェーダでは、体内に毒素を溜め込まないことが大切とされています。以前にコラムでもお話ししたように、毒素は万病の素です。

食べ物を食べると、栄養素として吸収されているように感じますが、私たちの身になっているかどうかは、きちんと消化力が働いていることがキーポイントとなっています。消化力が弱まっていると、食べたものが消化されきれず、毒素として体内に蓄積されてしまうのです。

私たちは「消化されたものでできている」と考えるアーユルヴェーダでは、「何を食べるか」よりも「どのように食べるか」が重要とされています。

みなさんの中には、健康的であるために、意識的に ”〇〇に良い” というものを食べたり飲んだりしている人がいるかもしれません。そのせっかくの食事を生かすためにも、まずは土台となる食べ方を見つめ直してみましょう。 

【こんな食べ方をしていたら要注意です!】

  • 毎日食べる時間がバラバラ
  • お腹は空いていないが時間なので食べる
  • よく噛まずに食べる
  • 夕食に重たいものやお腹いっぱい食べる
  • テレビやスマホを見ながら食べる
  • 考え事をしながら食べる
  • イライラしながら食べる

いかがですか?

もし、どれかに当てはまるものがあれば、消化不良を起こして毒素を作る原因となってしまっているので、できるところから改善していきましょう。

オージャスを増やす食事

オージャスを増やす食事の前提は「食べたものがきちんと消化される」、つまり「毒素を生み出さない」ということです。そうすることではじめてオージャスが生まれます。ここでは、今すぐ生活に取り入れられるものを紹介していきますので、ぜひできるところから始めてみてください。


【オージャスを増やすポイント】

  • 新鮮なものを食べる(旬なもの、その土地でできたもの)
  • 出来立てのものを食べる(作り置きは控えどうしてもの場合は食べる直前に最後の仕上げをする)
  • 良質な油分を含んだ食事をする(消化力を高めるためにギーなどの適度な良質の油が必要。)
  • 冷たいものを控え、温かいものを食べる(冷たいものは消化力を弱めてしまう。温かいものが難しい時は常温のものを。)



食事は習慣の一つです。いまの自分自身を映し出すことに繋がるので、ぜひ振り返る機会にしていただけたらと思います。

これまで紹介したお白湯やモーニングルーティンも、オージャスを増やすための消化力を高めていくためにとても大切です。アーユルヴェーダでは、一つ一つのケアが全て繋がっていて、全体として自分自身を心地よくしていくのです。自分のペースで、できるところから生活に取り入れて、生き生きと過ごしていくきっかけになりますように。