暑い夏がもうすぐやってきます。夏ならではの家族イベントなど、楽しみが多い季節ですが、キッズやベビーが涼しく快適に過ごせるように気をつけなければならない季節でもあります。特に、ベビーにとっては猛暑の夏は危険でさえあるのです。
寒すぎたり暑すぎたりする厳しい気象条件の中では、ベビーは大人ほど上手に体温を調節することができません。汗をかく機能が未熟なベビーは、汗をかくことで体を冷やすことができず、体に熱がこもって体調を崩しやすくなります。また、持病を抱えるベビーにとっては体調がさらに悪くなる原因にもなります。
でも、準備さえできていればストレスも減らせるというものです。ベビーが暑さの中でも快適に過ごせるよう、長い夏を爽やかに楽しむためのヒントをまとめました。
お昼寝中の汗によるベタベタを解決してくれる、吸放湿性のあるベビーボディスーツ
1. 暑さに適応する衣類を選ぶ
メルボルンにあるロイヤル チルドレンズ病院の皮膚科チームによると、乳幼児の皮膚バリアは少なくとも1歳までは完全に成熟しておらず、大人の皮膚より薄いため外からの刺激に対して敏感な状態です。そのため、細菌や有害物質に対しても耐性が弱いのです。
着るものは素材によって皮膚温度を左右します。そのため、どのような素材の生地なのかをチェックすることはとても重要です。通気性の悪い化学繊維は避けるようにしましょう。竹などの天然繊維から作られた生地は温度調節に優れているのでおすすめです。Boodyの吸放湿性と通気性に優れた竹布は、ベビーの肌を涼しく保ちます。
また、空気の流れをよくするために、ベビーベッドやベビーカーの中にブランケットや枕を置きすぎないようにしましょう。
2. 室温に気をつける
オーストラリアの「女性と子どものための健康ネットワーク」によると、乳幼児の場合、暑さによる影響を受けていても、初期にはその症状やサインが出にくい特徴があるとのこと。
ベビーが暑さでストレスを溜めてしまう前に、必要な時には躊躇せずにエアコンや扇風機を利用しましょう。エアコンや扇風機の風が直接ベビーに当たらないようにし、扇風機の場合は対角の窓を開けて、新鮮な空気が循環するようにします。
室内を涼しくする簡単な工夫を一つご紹介します。開けた窓とブラインドの間に濡れたタオルを吊り下げ、ブラインドの角度を調節して日陰にし、室内の空気を循環させましょう。
3. ベビーの体温チェックはこまめに
いつでも体温計を手の届くところに置いておき、汗をかいたり、顔や体が赤く火照っていたり、皮膚が乾燥気味の時は体温をチェックしてあげましょう。
体を冷やしてあげようと、冷たい水に手を伸ばすと、実はこれには逆効果な面もあります。冷たさを嫌がるベビーが泣いたりすると、余計に体温が上がってしまうからです。体を冷やすためには、ぬるま湯に浸したスポンジで体を拭くか、32〜35度のぬるま湯に浸からせてあげてください。
また、暑い時期のベビーの水分補給は通常よりも多めにします。特に生後6ヶ月以上のベビーは、授乳や離乳食の合い間に、湯冷まし(一度沸騰させてから冷ました水)でこまめに水分補給しましょう。
4. 体に熱がこもる高体温化に注意
ベビーの体に熱がこもってしまう高体温化に気をつけましょう。乳幼児の高体温化の症状は、元気がない、だるそうにしている、機嫌が悪い、肌が乾燥している、水分補給を嫌がる、おしっこの量が少ないなどがあります。乳児の場合はこれらの他に、大泉門(おでこの上にある頭蓋骨の隙間で、触ると柔らかい部分)が普段より下がるという症状もあります。
もしベビーがいつもと違う様子だった場合は、迷わずに受診しましょう。乳幼児は症状がすぐに出ない場合があるので、「いつもと違う」に気づくことが大切です。
5. 水分補給はこまめに
大人と同じように、ベビーにも十分な水分補給が必要です。1日に6〜8回程度おしっこをしていれば水分は足りていると考えられます。
母乳や粉ミルクを与える最初の6ヶ月間は、ベビーに水を与えるのは好ましくありません。とは言っても、暑い季節はベビーも水分を多く欲しがるので、授乳間隔をいつもより短くして、回数を分けるといいでしょう。
夏は暑いけれども、楽しみも多い季節。外に出かけるときは早朝や夕方の比較的涼しい時間にして、ベビーの様子には常に気を配りましょう。通気性抜群でさらっとした肌ざわりの竹布のベビーウェアが夏の定番ワードローブにおすすめです。